2023年02月06日

【番外編超大作】とみちゃんの免許合宿

 

【免許合宿の日記】

 

約2週間ぶりに竹野に帰ってきました。
出発する頃は日中15度を超えるようなポカポカ陽気だったのに、すっかり雪景色になりましたね。
しばらく空けていた家が何事もなくてほっとしました。

さて、タイトルにもある通り、わたくし運転免許を取得すべく合宿の旅に出ていました。
今回はその激闘の記録をみなさまにお届けしたいと思います。
大人になってから免許を取ろうと思い立った方、地方移住に際して免許が必要になった方などへ、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

わたしはひととまるの冬季休業に合わせて合宿の予定を組みました。
お仕事をされている方はなかなかまとまった休みを確保するのが難しいとは思いますが、わたしは合宿へ行ってよかったなあと心から思っています。
これは通いだったらものすごーく時間がかかるか、最悪挫折していたなと感じたからです。
やるしかない状況は大切。

自動車学校の選び方は正直適当でした。
わたしは電車でさっと行けるやと思い、鳥取県の真ん中あたりまで行ってきたのですが(似たような気候の土地がいいかなと思ったのもある)、もっと遠くに飛んでみたりしてもよかったかもしれません。
個人的には空いた時間で観光!のような過ごし方は精神的にできなかったので、まあ結果オーライです。

ちなみに鳥取県内だけでも車校はたくさんありますが、その中で今回のところに決めた理由は値段とフィーリングです。
口コミなどを見つつ比較検討の末、約1ヶ月前にHPから予約して、諸々メールでやり取り+郵便物が送られてきて、指定の書類や健康記録などを用意して出発の日を迎えました。

ここからは入校から卒業までの日々を日記風に記録していきます。
非常に長くなると思いますが、ぜひお付き合いください。

それではスタートです。

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1月11日(水)
8時過ぎに竹野駅発。目的駅までは約4時間。いい天気で嬉しい。駅まで車校の方が迎えに来てくださる。入校説明はわたし含め2人だけ(この日だけ極端に少なかったらしい)。適性検査→第1教程→技能→技能。人生で初めてハンドルを握る。結構帰りたい気持ちになる。

 

1月12日(木)
昼前からの時間割なのでゆっくりめの朝。ホテル滞在のため宿泊環境は快適。この日から基本的に学科3コマ、技能2コマを時間割通りにこなしていく。運転の楽しさも特に見出せず、まだまだ結構帰りたい気持ち。

 

1月13日(金)
朝イチから夕方までぎっしりの時間割になってくる。この日から仮前テスト(俗に言う効果測定)を隙あらば受けるように言われる(修了検定までに90点以上取る必要がある)。この日で第一段階の学科を半分終えるくらいなので、適当にテストを受けてもそんなに点数は取れない。ここにきて予習復習の必要性に気がつく。

 

1月14日(土)
きちんと勉強したら3回目の仮前テストで合格点を取れて安心。この日で第一段階の学科をすべて受講し終える。なんとなくひと段落感もあり気が楽になってくる。ホテルに戻り友人と電話して元気になる。

 

1月15日(日)
技能2コマと練習で受ける仮前テストだけなので午前中で終わる。合宿生活の中でいちばん時間があったのがこの日。しかし帰ってからも特に何もせず。

 

1月16日(月)
技能2コマのみで、2コマ目が検定前のみきわめの時間。みきわめ良好で翌日の修了検定を受けられることに。嬉しい。みきわめ突破時点で学科は第二段階に進めるらしく、午後から2コマ受ける。明日の修了検定のことを考えて寝る前にドキドキする。

 

1月17日(火)
修了検定の日。午前の技能に合格すれば午後から学科試験、そして路上教習、の流れ。問題なくはなかったけど合格して仮免許が交付される。嬉しい。そこからすぐに路上で運転。びびっていたけど場内コースより路上のほうがはるかに走りやすいし楽しい。やっと折り返しか~と思うと、残りの1週間が果てしなく思えて落ち込む。

 

1月18日(水)
ここから本格的に第二段階へ。学科はだいたい1日3~4コマ、技能は3コマ。今まで技能は最大2コマだったのでこの差が地味に疲れる。時間割の都合上この日に応急救護が組み込まれたので、夜までパンパンのスケジュール。2週間の中で最もハードな日。

 

1月19日(木)
第一段階に比べて空きコマが少なくて過ごしやすい。この日初めて受けた卒前テスト(卒業検定版効果測定)は一発クリア。嬉しい。やるべきことや残りの課題が明確になり、車校やホテルでの過ごし方にも適応してきて、精神的にゆとりが生まれる(遅)。運転もどんどん楽しくなる。

 

1月20日(金)
このあたりから複数教習が増える(生徒3、先生1みたいな)。一秒でも長くハンドルを握らせてほしいのと個別指導じゃないと物足りないから結構苦痛だった。言い忘れていましたが、わたしが通っていた時期の生徒は97%ぐらい高3生でした。

 

1月21日(土)
この日で第二段階の学科をすべて受講し終える。入校から10日、ここから時の流れが急加速する。あんなにまだまだだ…と思っていたのにもう卒検ですか!?という気持ち。授業を受けなくていい開放感がすごい。毎時間指導員の方に、卒検の日は大雪だねえと言われる。

 

1月22日(日)
午前中に技能を3コマ受けて終わり。高速教習はシュミレーターだったのですが、100km/hで車線割って暴走して最終的にランプウェイで追突されて終わった。笑い事ではないけど合宿中でいちばん笑った。あの機械は運転免許とは別物でしょうと思った。マリオカート弱いので。

 

1月23日(月)
午後からの技能2コマですべての授業が終了。最後の時間は修了検定前とおなじくみきわめ。特に問題なく終わってひと安心。思えば仮免取得前はみきわめも検定もすごくドキドキしたけど、ここまでくるとまあ大丈夫でしょうという気持ちになる。明日の検定は午前中なので天気がもつことを祈って寝る。

 

1月24(火)
最終日。すべての荷物をまとめホテルからチェックアウトしたうえで車校に向かう。朝の時点で山陰本線の運休が発表される。合格しても帰れないやと思いながら車校に着くと、すぐに事務所の方がどうしましょうと声をかけてくださり、とりあえず全部終わってから考えましょうか!となる。わたしが選んだプランは延泊保証(最短で卒業できなかった場合に何日間か追加料金なしで宿泊できる)があったので、なんとか追加で2泊はできることに。そうした諸々に気を取られすぎて卒検のことはよく覚えていないけど、路上教習で走っていた道よりはるかにイージーで、吹雪いていたので歩行者や自転車もおらず難なく終わる。合格発表から卒業証明書発行までかなり時間があったので、合宿半ばで仲良くなったJKと一緒にお昼を食べる(とてもいい子、仲良くしてくれてありがとう)。夕方すべてが終わって送りの車を待っていたらとんでもなく天気が荒れてくる。長めの停電、ホワイトアウト、場内コースはまったく先が見えない、みたいな感じ。間一髪で卒検を終えられてよかった。チェックアウトしたホテルに舞い戻る。

 

1月25日(水)
ホテルからどころか、部屋からも一歩も出ずに過ごす。電車の運行状況を頻繁に更新しつつ、帰ってすぐに免許センターでの本免学科試験に申し込んでいるので微かに勉強する。いろんなところが雪の影響を受けていて心配になる。夜の時点で明日の電車は大丈夫そうなことを確認して寝る。

 

1月26日(木)
ホテルから駅まで徒歩10分かからないと出ていたので、一応電車の30分前にチェックアウトする。歩道が雪で人ひとり歩く分の隙間しかなく、キャリーケースを担いで歩く。余裕を持って出たはずなのに発車寸前に滑り込む。間に合ってよかった… 車窓から見える青空と真っ白な雪景色が、本当に綺麗だった。鳥取で下車とかも考えたけどとにかく家に帰りたすぎてまっすぐ竹野へ。以前あべちゃんが、しばらくぶりに竹野に帰ってきたらとっても安心してここが自分の住む街になってるんだなあと思った、というようなことを言っていたのを全身で実感した。竹野の道はキャリーケースを転がせたのでよかった。無事帰宅。

 

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ということで、14日間+2日延泊の免許合宿は幕を閉じました。
しんどー!となった日もありましたが、特に後半にかけてはおおむね楽しい日々でした。車校の先生方や職員さんは総じて親切丁寧で、路上に出てからは運転も楽しかったです。

今までなんの気なしに乗せてもらっていた助手席の有り難みや、運転席ではこんなにたくさん考えることがあるんだとか、歩行者や自転車はこんな風に見えているんだとか、自分が運転する立場にならないと絶対にわからなかった視点を得られたことがいちばんの収穫です。

そして、道ゆくすべての人々、安全でいてねという気持ちがモリモリになりました。自動車も自転車も歩行者も、みんなみんな気をつけていきましょうね。
事故怖い。わたしも、今の学びたてのこの気持ちを忘れないようにします。

 

日記の途中でも触れましたが、今の時期の車校はほとんどが受験を終えた高校生とのことで、異空間に迷い込んだみたいでそれはそれで面白かったです。
わたしが高校を卒業する頃は免許を取るという発想が微塵もなかったので、すごいなえらいなと思いました。
部活の先輩の紹介で毎年入校する慣例などがあるみたいです。
社会人で、合宿で、ひとりで、紹介もなく申し込んでくる人間は珍しいそうで、指導員の方にも色々と訊ねられました。
わたしは人のお仕事話を聞くのが好きなのですが、先生方のお話も大変興味深かったです。

ちなみに、ひとりで入校すること自体はわたしは特に心配なかったのですが、実際に行ってみてもやっぱりなんの問題もないと思いました。
プランにもよりますがホテルでひとりでゆっくりできて、授業はもちろんひとりで受けるものだし、よっぽど空き時間にひとりで過ごすのが寂しいみたいなタイプでない限りは気楽でいいんじゃないかと。
車校内で友達ができたりできなかったりは状況によりけりですが、わいわいしている暇がないくらい怒涛のスケジュールです!

 

さて、あとは本免学科試験に合格すれば晴れて免許を手にすることができるので、まさかの不合格にならないように頑張ってきます。
免許が取れるとやっぱり次は車が欲しくなりますね。
要検討です。

とてつもなく長くなりましたが、以上わたしの免許合宿日記でした。お付き合いいただきありがとうございました。
残りの休み期間は楽しみな予定もたくさんなので、またその様子もお届けできればと思います。

ではまた次回!

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